こんにちは!アニメイン編集部です。
今回は「ジブリ映画 一覧」をテーマに、王道から静かな日常作まで、時代とともに進化してきたジブリの軌跡を一本ずつコンパクトに解説します。
テーマの“芯”(自然、人、名前の意味、子どもの視点)それぞれに響くテーマがわかります。初めての方も、久しぶりに見返す方も“次に観たい一本”が見つかる内容です
- ジブリ映画 一覧【27選】
- 1. 風の谷のナウシカ(1984)
- 2. 天空の城ラピュタ(1986)
- 3. となりのトトロ(1988)
- 4. 火垂るの墓(1988)
- 5. 魔女の宅急便(1989)
- 6. おもひでぽろぽろ(1991)
- 7. 紅の豚(1992)
- 8. 海がきこえる(1993・TV)
- 9. 平成狸合戦ぽんぽこ(1994)
- 10. 耳をすませば(1995)
- 11. On Your Mark(1995・短編)
- 12. もののけ姫(1997)
- 13. ホーホケキョ となりの山田くん(1999)
- 14. 千と千尋の神隠し(2001)
- 15. 猫の恩返し(2002)
- 16. ギブリーズ episode2(2002)
- 17. ハウルの動く城(2004)
- 18. ゲド戦記(2006)
- 19. 崖の上のポニョ(2008)
- 20. 借りぐらしのアリエッティ(2010)
- 21. コクリコ坂から(2011)
- 22. 風立ちぬ(2013)
- 23. かぐや姫の物語(2013)
- 24. 思い出のマーニー(2014)
- 25. レッドタートル ある島の物語(2016)
- 26. アーヤと魔女(2020)
- 27. 君たちはどう生きるか(2023)
- まとめ|「ジブリ映画 一覧」から始める“あなたの一本”
ジブリ映画 一覧【27選】
1. 風の谷のナウシカ(1984)

崩れかけた世界で、腐海と呼ばれる有毒の森が広がる中、少女ナウシカは自然と人の共存を模索します。
巨大な王蟲との共感を通じて戦争の連鎖に疑問を投げかけ、暴力ではない“理解”で未来を守ろうとする姿が印象的。まさにジブリ誕生にふさわしい環境アニメの始祖です。
2. 天空の城ラピュタ(1986)

謎の石を持つ少女シータを助けた少年パズーが、空に浮かぶ伝説の都市「ラピュタ」を目指します。
バルスのカタルシス、蒸気仕掛けの城、崩壊の危うさ。冒険心と科学技術への戒めを抱くストーリーは子どもも大人も楽しめる王道です。
3. となりのトトロ(1988)

昭和の田舎に引っ越したサツキとメイ姉妹が、森の精トトロに出会う心温まる物語。
事件は起きないのに、“雨音”“風”“土”といった自然の音や匂いが画面から伝わるよう。
家族の不安を森が包み込み、子どもの目線で紡ぐ優しい世界です。
4. 火垂るの墓(1988)

空襲が続く戦時下の神戸で、生き抜こうとする兄妹を描いた高畑勲の代表作。
理屈ではなく、日常の積み重ねで“生きるとは何か”を問いかけます。蛍の儚さと闇の対比が心に刺さる、見る者を静かに突き動かす傑作です。
5. 魔女の宅急便(1989)

13歳の魔女・キキが一人立ちし、自分の仕事と向き合う青春ストーリー。
空が飛べなくなるスランプ、パン屋の温かさ、ジジとの関係の変化など、キキの一歩を応援したくなる映画。才能よりも続ける勇気を描いた“成長物語”です。
6. おもひでぽろぽろ(1991)

都会暮らしのOLタエ子が、故郷での夏と昔の思い出に揺れる物語。
戻れない日常と仲間としての決意が交差し、選ばなかった自分との対話が胸を打つ。派手さはないが、暮らしの手触りと人の温度がじんわり沁みる一作です。
7. 紅の豚(1992)

飄々としながらも誇り高き飛行艇乗りポルコの冒険譚。
大戦間期のイタリア風港町、職人としての矜持、愛への距離感が渋く映えます。飛ぶ喜びと世界の危うさを天秤にかける、大人のためのロマンを描く名作。
8. 海がきこえる(1993・TV)

高知の高校が舞台の、静かな青春群像。派手な展開はないけれど、高校生たちの“すれ違い”や方言の響き、高校バスの揺れがリアル。
画面に漂う空気感が青春を揺らし、最後の駅前シーンを思い出すたび胸が切ない。
9. 平成狸合戦ぽんぽこ(1994)

新宿周辺の狸たちが都市化に抗う物語。自然と人間生活の軋みをユーモアと悲しみで描き、最終的に共生を問います。
変化術の笑いと、住処を奪われる悲嘆がせつなく響く、大人が楽しめる社会寓話。
10. 耳をすませば(1995)

本好きな少女雫と、ヴァイオリン職人を志す聖司の淡くて切ない恋。
夕暮れの坂道、図書カードの名前に込めた決意、創作の苦悩が青春の日常を丁寧に描き出します。甘酸っぱさと成長の痛みに染みる名作。
11. On Your Mark(1995・短編)

CHAGE & ASKAの楽曲に宮崎駿が映像で応える6分強の映像詩。
近未来都市で翼の少女を追う警官、タイムリープのような時間の断章、再生を求め続ける意志が映像で語られます。ジブリの静けさと祈りが凝縮された実験作。
12. もののけ姫(1997)

人と森、産業と自然のぶつかり合いを描く大河ファンタジー。
アシタカの視点で複雑な正義が交差し、誰も悪人ではない物語が展開します。森の息吹と生きとし生けるものへの敬意を込めた圧倒的映像美とテーマの重み。
13. ホーホケキョ となりの山田くん(1999)

ほのぼのした一家の日常を水彩タッチで描く実験作。
父母の会話、隣人との小さな喧嘩、日常の不器用さを温かな視線で描き、肩の力を抜いて楽しめます。物語ではなく日常を“観る”楽しさにあふれた一本。
14. 千と千尋の神隠し(2001)

不思議な湯屋の世界に迷い込んだ少女・千尋が、自分を取り戻す旅をするファンタジー。
名前を忘れる=自分を見失うというテーマが深く、湯婆婆やカオナシなど強烈なキャラクターが象徴的。成長と変容の寓話として、何度も響く名作です。
15. 猫の恩返し(2002)

猫の国に誘われそうになった少女ハルが、自分を取り戻す物語。
明るく軽快で、終始ピュアなテンポ。『耳すま』の世界観を引き継ぎながらも、ユーモラスかつ温かな帰還のストーリー。日常に戻る勇気を自然にくれる一作。
16. ギブリーズ episode2(2002)

ジブリのスタッフの日常や仕事をコミカルに切り取った短編オムニバス。
くだらなさと誠実さが混ぜ合わさったゆるさの中で、働く大人の姿が愛おしい。創作の舞台裏を覗くようで、クリエイター気分を味わえる一編。
17. ハウルの動く城(2004)

老婆にされてしまったソフィーが、魔法使いハウルとともに旅するロマンス。
浮遊する城、空間を泳ぐような演出、久石譲の音楽が、幻想的で切ない世界を支えます。自己否定を抱える二人が、意志で結ばれていく姿が胸を打つ物語。
18. ゲド戦記(2006)

影を巡る物語で、世界の均衡が揺らぐ中、自分の恐れと向き合う青年たちを描く。
評価は分かれているが、生命の名を呼ぶことや恐れを直視する哲学が真摯に問いかけられます。映像は荘厳で、言葉よりも空気に託された叡智が残ります。
19. 崖の上のポニョ(2008)

海の子ポニョと5歳の宗介の“約束”が、世界をやさしくゆり戻す童話。
手描きの波、太古の生き物、そして母性に満ちた海の描写が圧巻。条件のない受容、母性と小さな勇気の融合がテーマ。子どもも大人も、海の匂いまで感じる“体験型”アニメです。
20. 借りぐらしのアリエッティ(2010)

床下で暮らす小人と少年の交流を描く青春ファンタジー。
互いの世界を壊さない優しさ、屋根裏の小宇宙が心をとらえます。日常感と距離感の美しさ、静かな音楽が穏やかな時間を紡ぎ、忘れがたい余韻を残します。
21. コクリコ坂から(2011)

1963年の横浜を舞台にした清らかな青春物語。
朝のご飯、旗を掲げる作業、取り壊されそうな学生寮。
日常の所作が未来への希望をつむぎます。世代を越えて届けられるメッセージと、若者のささやかな覚悟が胸を打つ一作。
22. 風立ちぬ(2013)

零戦設計者二郎の人生と夢を描いた大人の物語。
夢と技術、美しいものへの憧れと戦争の影が交錯します。菜穂子との短い日々が、祈りと後悔の色を帯び、響く。大人になるとは何かを静かに問い続ける名作です。
23. かぐや姫の物語(2013)

竹取物語を筆の揺らぎと共に再構成した、絵巻のような映像。自由奔放な幼少期と、都での束縛の対比が胸を締めつける。
抑制されることへの憤りと、去ることへの悲しさが筆致の震えと共鳴。高畑勲の到達点とも言える演出です。
24. 思い出のマーニー(2014)

湿地と海風の北海道で心閉ざす少女が、マーニーと出会い、自分と向き合う。霧と木漏れ日、静かな謎の中で開かれる心。
自己否定から解放される優しい再生の物語。忘れられない自然描写と“<あなたはあなたでいいよ>”という言葉が深く響きます。
25. レッドタートル ある島の物語(2016)

無人島に漂着した男と赤いウミガメ、そして家族の時間。セリフはないのに、誕生と別れ、自然との調和が伝わるアート作。
映像と音だけで、感情と問いを描く静謐な体験。映画を“感じる”という新しいジブリを示す一編。
26. アーヤと魔女(2020)

ジブリ初の3DCG長編。自由奔放な少女アーヤが、魔女の家で自分の音楽と居場所を見つけていく成長譚。
旧来のジブリとは違う軽快なタッチと、音楽・魔法の融合が心地よさを生む。次世代へのバトンとも言えるチャレンジ。
27. 君たちはどう生きるか(2023)

少年が喪失の旅を通じて“生きる”意味を見出す寓話。説明より映像で語る作劇、宮崎駿の人生観を重ねた構造が圧巻。
観るたびに深まる問いと輪郭変わる物語は、まさに“現在進行形の傑作”。観終わったあと、生き方を考えたくなる映画です。
まとめ|「ジブリ映画 一覧」から始める“あなたの一本”
ジブリは“子ども向け”の装いで、大人にも問いを投げかけています。
冒険や癒し、喪失や再生。テーマは多様。
今の自分に響く一本がきっとあるはずです。
ぜひ気になる作品から手に取って“あなたのジブリ体験”を見つけてください。
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本記事で使用している作品情報・画像の出典
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