声優

「声で描くアート」上田麗奈さんが紡ぐ唯一無二の世界観

近年、アニメファンの間で「この声、誰?」と話題になることが多い声優のひとり。    それが上田麗奈さんです。透明感のある声に、柔らかさと妖しさが同居するような独特の響き。感情の機微を繊細に表現し、「役の奥にあるもの」まで感じさせる演技で、多くの人を魅了しています。

今回は、そんな上田麗奈さんの魅力について深掘りしていきます。

繊細な感情表現で魅せる「演じ分けの魔術師」

上田麗奈さんの最大の武器は、その“声の表現力”と“演じ分け”にあります。可憐な少女からミステリアスなキャラクター、時には狂気を帯びた役まで、まるで違う声優が演じているかのように自在に演じ分けるその技術は、まさに圧巻。

代表作のひとつ『鬼滅の刃』では、鬼・栗花落カナヲを演じています。物静かで感情表現が乏しいキャラながら、上田さんの演技にはしっかりと「内に秘めた思い」が滲み出ていて、言葉が少ない分、目や間(ま)といった“非言語的な芝居”の声の表現が光っていました。

また、『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネ役では、天才的な美少女クリエイターとしてのカリスマ性と、その裏にある孤独や歪んだ感情を見事に表現。あの「かわいさ」と「怖さ」が同居する絶妙なバランスは、上田さんにしか出せない世界観だと感じます。

ナチュラルな声質と浮遊感ある芝居

彼女の声は、ふんわりとしていて優しい。それでいて、どこか“夢”や“幻想”を感じさせる不思議な浮遊感があり、ファンタジー作品や詩的な物語と非常に相性がいいです。

たとえば『M3〜ソノ黒キ鋼〜』のヒロイン・イマシメ役では、声だけで「不思議な存在」を表現。あまり感情を露わにしないキャラクターでありながら、聞く者の心に残るのは、その声に“物語の余韻”があるからです。

「このキャラにしか聞こえない声」ではなく、「この世界にしか存在しない声」を届ける。それが、上田麗奈さんの演技スタイルなのかもしれません。

アーティストとしての才能も開花

2016年にはソロアーティストとしてもデビュー。歌声にもその独自性は色濃く現れており、まるでアート作品のような世界観を持つ楽曲を数多く発表しています。

特に印象的なのは、どこか儚げで幻想的な歌声。言葉の選び方やメロディの構成も含めて、非常に「文学的」「美術的」な雰囲気が漂い、まさに“聴くアート”。声優活動と同様に、自身の音楽活動においても「自己表現」を突き詰めている姿勢が感じられます。

MVやジャケットなどビジュアル面にも強いこだわりがあり、そのセンスの高さにも驚かされます。

パーソナルな魅力――おっとりだけど芯がある

インタビューやラジオなどで見せる彼女は、一見おっとりしていて、話し方もふわふわしています。しかし、作品や役柄への向き合い方を見ると、ものすごく芯が強く、繊細な部分にも目を配る表現者であることが伝わってきます。

一つひとつの言葉を丁寧に紡ぐその姿勢からは、表現者としての高い美意識と、ものづくりに対する真摯さが感じられます。演技や音楽だけでなく、「生き方そのものが表現になっている人」といっても過言ではありません。

これからの活躍にますます注目

声優としてもアーティストとしても、今なお進化を続けている上田麗奈さん。唯一無二の表現力は、これからさらに多くの作品や人々に影響を与えていくことでしょう。

彼女の声に一度でも触れたことがある人なら、きっとその世界に引き込まれるはず。これからも、静かで力強い“声の魔法”を届けてくれる彼女の歩みに注目です。

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えちる
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