こんにちは、黒猫のえちるですにゃ!
今日も、なおちゃんの悩みを解決してくよ。
えちるー。
お給料の明細を見ると、会社から沢山お金が引かれているの。
社会保険って書いてあるんだけどなーに?加入してるとどんなメリットがあるの?
自分が何に対してお金を払っているのか知りたいの。
社会保険は会社が主導でやっているのではなく、
国が運営している強制加入の保険みたいなもので、
国がやるべき徴収を、会社が代わりに行っているんだよ。
社会保険加入のメリットを知らないと、
過剰に民間保険に入りすぎてしまう可能性もあるから要注意!
それでは、今日は社会保険加入のメリット簡単に学んでいこう!
社会保険料の決まり方
会社員と個人事業主では社会保険の内容が違うので、
自分が対象になる保険をしっかりと覚えておこう!
何に対してどれくらい支払っているのか把握してるかな?
会社員
国民年金 | 全員固定 月額16,400円 |
厚生年金 | 標準報酬月額(4~6月の給料に基づく)×18% |
健康保険 | 標準報酬月額(4~6月の給料に基づく)×10% |
失業保険 | 標準報酬月額(4~6月の給料に基づく)×1% |
労災保険 | 標準報酬月額(4~6月の給料に基づく)×0.4% |
介護保険 | 標準報酬月額(4~6月の給料に基づく)×1.8%(保険組合により差あり) |
- 会社員の場合は、全部で約30%引かれるが会社が半分負担してくれる。
- 会社員が社会保険料を安くするには、標準報酬月額となる4~6月に残業をしない等、算定期間中の給料を抑える必要がある。
個人事業主
国民年金 | 全員固定 月額16,400円 |
国民健康保険 | 前年度の課税所得に応じて決まる 5~77万円 |
介護保険 | 前年度の課税所得に応じて決まる |
- 個人事業主の社会保険料は、全額自己負担。
- 経費が増えて課税所得が減ると社会保険料も安くなる。
医療保険
会社員:対象
個人事業主:対象
医療保険は私も知っているよ!
病院で支払うお金が安くなる制度だよね!
良く知っていたね!
医療費の自己負担額が3割になる制度だよ。
そして、もう一つの高額療養費制度も大切なので必ず覚えてね。
理解しておかないと、保険営業マンに言われるまま高額な民間保険に入ることになるよ!
医療費の軽減
医療費の自己負担が3割になる制度。
高額療養費制度
月間の医療費が高額になった場合、
自己負担限度額を超えた分が後で払い戻される制度。
例えば、70歳未満で年収500万円の場合、自己限度額は8.7万円になります。
年収500万円の人が、手術代や入院代で1ヶ月100万円かかる場合。
100万円の3割負担なので支払い額は30万円
高額療養費制度の限度額が8.7万円なので
30万ー8.7万円=21.3万円が後から返ってきます。
一度に多額のお金を用意するのが難しい場合は
あらかじめ「限度額適用認定証」の交付を受けておけば、
最初から自己負担限度額を支払うだけで済むから忘れないでね!
傷病手当金
病気や怪我で働けなくなった時に、生活を保障するために支給されるお金。
受給期間は最大で1年6か月で、受給額は平均月収の約3分の2。
障害手当金を受給できる4条件
- 業務外の病気や怪我により、休業していること
- 療養のために仕事に就くことができないこと
- 連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けないこと
- 休業中に給与の支払いがなかったこと
年金保険
会社員:対象
個人事業主:対象
老後2,000万円足りなくなる。
っていうニュースを見たけど、年金ってどれくらいもらえるの?
働き方や加入期間によって違うけど、ざっくりとした金額を教えるね。
自分はどれくらいの金額がもらえるのかしっかり把握しておこう!
老齢年金保険
10年以上払っていると、65歳からもらえるようになる。(と言われている)
厚生年金に加入できるのは会社員のみ。
国民年金
- 基礎年金と呼ばれ、払う額ももえる額も一律
- 40年間(480か月)満額納めると、年間78万円もらえる
厚生年金(会社員のみ)
- 国民年金に上乗せして入ることになり、二階建てと呼ばれる
- 給料に応じて支払額が異なり、沢山支払った人は沢山もらえる
- 受給額=勤続年数×平均年収×0.005481
- 40年間勤めて平均年収が500万円の場合、年間約110万円もらえる
一般的な家庭(会社員の夫と専業主婦)の場合の受給額
夫の国民年金:6.4万円
夫の厚生年金:9万円
妻(扶養)の国民年金:6.4万円
夫婦合わせて月額約22万円の受給になる。
障害年金
病気や怪我によって、生活や仕事などが制限されるようになった時に受け取ることができる年金。
現役世代も受給可能。
障害基礎年金は、1~2級。障害厚生年金(会社員のみ)は、1~3級に分けられる。
受給額は障害の程度や家族構成によって変わる。(例:35歳。平均年収300万円。妻1人・子供1人の会社員が「障害1級」に認定された場合は、年額約190万円の支給になる)
障害年金を受給できる3条件
- 初診日を証明できること(病気や怪我で医師等に初めて診察してもらった日)
- 初診日に国民年金(厚生年金)に加入しており、加入期間の3分の2以上保険料を納めていること。
- 障害認定日に障害状態であること(初診日から1年6ヵ月経過した日、またはその期間内に病気や怪我が治った日)
遺族年金
加入者が死亡した時に、残された妻や子供に払われる。
残された家族が路頭に迷わないための制度。
遺族基礎年金は固定額+子の加算、
遺族厚生年金(会社員のみ)は収入額により決まる。
(例:月給25万。妻1人・子供1人の会社員の場合、遺族年金は約12万円になる)
労働保険
会社員:対象
個人事業主:対象外
もし転職のために会社を辞めて、次の就職先がなかなか決まらない時は
何か助けになる制度はあるの?
会社員の場合は、失業保険と呼ばれている制度があるよ。
退職後、働く意思がある場合は必ず失業給付の申請をしてね!
雇用保険
いわゆる失業保険。会社を辞めて無職期間中に一定期間お金がもらえる制度。
給付率は賃金日当や年齢で変化し、45%~80%
自己都合退職の場合は、退職約二カ月後でないともらえないので注意!
失業給付の2条件
- ハローワークに来所し、求職の申し込みを行い、働く意思と能力があるにもかかわらず、職業に就くことができない状態にあること。
- 原則として、離職の日以前2年間に被保険者期間が通算12ヵ月以上あること
労災保険
業務中や通勤中の怪我や病気に対してお金がもらえる制度。
介護保険
会社員:対象
個人事業主:対象
年を重ねて介護が必要になったら高額な費用を請求されそうで心配だよ。
何かいい制度はないの?
40歳から保険料を納めることになる介護保険があるよ。
使えるのは65歳からだけど、自己負担が1割になるから安心して利用できるよ!
介護保険
要介護状態になり、介護サービスを利用した時に自己負担が1割になる制度。
恩恵を受ける3ステップ
- 40歳~65歳まで保険料を納めて、65歳を過ぎて要介護認定される
- サービス提供業者から介護サービスを受ける
- 費用の1割をサービス提供業者に支払う。
まとめ
- 日本は1961年以降「国民皆保険」になり国民全員が「世界一」と言われてる社会保険に加入できます。
- 毎月払っている社会保険料でどんなことを保障されているかを理解して、いざという時に慌てないようにしましょう。
- ある程度の貯蓄があれば、社会保険でカバーできることが大半です。(自己負担の上限額は、せいぜい月10万程度)
- 過剰な民間保険入ってお金を失わないようにしましょう。(日本人が民間保険に払っている生涯平均額は1人当たり約1,000万円を超えると言われています。)
日本人は皆充実した保険に既に入っているのね!
学校でも教わらなくて、全然知らなかったよ。
私は民間保険に約2万円払ってるから、見直してみる!
民間保険は5千円以上払っているなら高いと思った方がいい。
なおちゃんの場合はかなり高額だね。
自分に必要な保険をしっかりと理解して見直そう!
保険というのは、低確率で起きる大損失に備えて入るもの。
過剰に払っている場合、賭け事をしているのと変わらないよ。
投資は投資。保険は保険。しっかりと分けて考えよう。